長崎トルコライス
トルコライスは長崎だけ−!?
小さい頃から長崎の洋食屋や、一般の食堂に至るまでトルコライスは定番メニューとしてあったため、全国区のメニューと思っていたのは、恥ずかしながらつい最近までです(驚)。
10代の頃初めてデートしたとき、新世界シネマで映画を見てから、観光通のレストランでトルコライスを注文し・・・と、周到にプランを練っていた記憶が蘇る甘くて、ほろ苦い(?)味のするトルコライスです。…その後見事に振られました(泣)
このページではチャンポン、皿うどんに続く、長崎発の定番メニューとして全国でも脚光を浴びているトルコライスを紹介しています。
トルコライスの名前の由来は?
トルコライスの名前はどうやって生まれたのか・・・?。気になるところですね。
いろいろな諸説がありますが、要約すると以下の3つが有力のようです。
[トルコライス 名前の由来]
1.ピラフが中国、スパゲティがイタリア、とんかつがその中間に位置するトルコを表すという説
2.今は無き、トルコというレストランがランチメニューとして始めたという説
3.3種類のメニューが三色旗に見えることからトリコロールランチ、つまりトリコ→トルコとなったという説
このように諸説ありますが、長崎の人々はトルコライスだから云々...という名前の拘りはなく、以前から親しまれてきたこのソウルフードを愛し続けているのは確かですね。
毎年9月16日はトルコライスの日
長崎市食の推進委員会は2010年より、毎年9月16日はトルコライスの日に制定しました。
その理由として、1890(明治23)年9月16日、トルコの軍艦エルトゥールル号が、和歌山県沖で遭難しましたが、その際に、和歌山県大島村民が船員を救助し、後に日本とトルコの友好関係の起点となったことに由来するそうです。
この日は、長崎県内各地のトルコライス提供店舗にて様々なイベントや特典があるようです。それに合わせ、9月はトルコライス推進月間とし、キャンペーンを展開しています。普段余りトルコライスを食されていない方は、ぜひ訪れて、食べてみませんか!
トルコライスの日が取りやめに!?
長崎のご当地グルメで大人のお子様ランチとも言われるトルコライス。
長崎市では毎年9月16日をトルコライスの日と定めていましたが、今回、トルコ大使館からの声がきっかけで、この日と、「トルコライス推進月間」(9月)を取りやめることが決まったそうです。
トルコとの友好関係の始まりとされる、1890年9月16日の和歌山県沖でのトルコ軍艦の遭難事故にちなんで制定をしていましたが、今回、在日トルコ大使館から制定の経緯について問い合わせがあり、「9月16日は殉職した人を思う聖なる日」という指摘に配慮しての取りやめとなりました。
ご当地グルメ「トルコライス」をPRするため2010年に制定した「トルコライスの日」ですが、トルコライスメニューの中にとんかつがあることなども、問題の一つとなっているようです。
今後については関係者と協議の上、方針を固めていくようです。
アレンジしたトルコライスは
トルコライスの基本的な構成は、ピラフとスパゲティが半々ずつ、その真ん中にソースをかけたとんかつを乗せたものです。スタンダードなトルコライスとしては通常のピラフに加え、最近ではカレーピラフ。それからスパゲティが具ナシのナポリタンスパゲティ、デミグラスソースのかかったとんかつといったところでしょう。
アレンジ編としては、ライスがチキンライスやオムライス、カレーライスなど。また、長崎らしくチャーハンのお店もあります。スパゲティはナポリタンがほとんどですが、ミートソースタイプやトマトソースのパスタなど、いくつかのスパゲティがあるようです。とんかつに替わる物としては、ハンバーグ、エビフライ、コロッケ、魚フライなど、さらに、ステーキを載せたトルコライスも用意されているお店もあります。こちらはバラエティに富んでいますね。
トルコライスの価格は?
以前は450円でトルコライスが食べられたお店もありましたが、さすがに今は無いようです。
長崎で生まれたソウルフード的な要素が高いので、誰でも食べられる価格帯がよいですね。ホテルなどのトルコライスは高級素材などを使用し、1,500円位するメニューもありますが、平均して、800円前後の価格帯が多いようです。今では、サラダがほとんどのお店で付いています。また、スープやコーヒーが付いていたりするお店もあるようですね。
街の食堂でいただく長崎トルコライス
今やトルコライスは、各メディアでも取り上げられ、全国的な人気となっています。
“トルコライスのおいしいお店○選”や“絶対に行きたいトルコライスのお店○選”など、多くのウェブサイトで紹介されています。
全国区となったことから、長崎以外でもトルコライスを提供している地域もあると、以前耳にしたことがあります。 現在は、とんかつの代わりにチキンカツや、ビーフカツなど、素材をアレンジされたトルコライスもあり、バラエティに富んでいます。
でも長崎生まれの管理人としては、以前からあるトルコライスが好きです。トルコライスはレストランを中心に提供されていますが、長崎市内では、生まれ育った街の食堂でもトルコライスが提供されているところも。
昔ながらのとんかつソースがかかった純な味は、いってみればおふくろの味と言えるでしょう。
おすすめのお店
洋食屋 向日葵亭
割と近くにあるお店なので、家族でちょくちょく訪れたお店です。今ではTVで紹介されたりして、曜日や時間帯を間違うと行列ができるほどの人気店になっています。和風ダレのピラフにカレールーがかけられ、これだけでも濃厚な味が楽しめます。スパゲティは好みでトマトかミートソースが選べ、他にもチョイスできるメニューになっています。味もお腹も満足できるお店です。
長崎市京泊2丁目9-34
11:00〜24:00(LO.23:30)[ランチ]11:00〜15:00
095-840-1860
ツル茶ん(つるちゃん)
スイーツ系長崎グルメ「ミルクセーキ」発祥のお店ツル茶ん。ここ長崎の中心街では以前から有名なお店です。今や休日には観光客が押し寄せるお店となっています。ここは数種類のトルコライスが用意されており、ステーキやエビフライののったテキトルコ、シーフードトルコなどが楽しめます。やっぱり定番を!という方には王道をいく本場長崎のトルコライスが堪能できます。
長崎市油屋町2-47
営業時間 9:00〜22:00
095-824-2679
レストラン銀嶺
銀嶺といえば老舗の有名レストラン。閉店したとの寂しい便りから、長崎歴史文化博物館敷地内へ移転され、復活オープンしました。定評のあった深い味わいのあるメニューはそのまま、トルコライスで味わえます。価格は1,000円(スープ付き)とやや高めですが、お皿などの調度品は相変わらず品の良い物を使用。以前のお店にも素晴らしい調度品がたくさんありました。それだけで料理が引き立ちますね。メインのピラフはチャーハンらしくなく、トマトソースと絡んだカツは柔らかく、スパゲティは本来の具ナシナポリタン。私たちが以前から食していた、本物のトルコライスでした。
長崎市立山1丁目1-1 長崎歴史文化博物館
営業時間 11:30〜15:00/18:00〜21:00(OS20:00)
095-818-8406
ビストロボルドー
ここも地元長崎の人には愛されているお店です。このお店の先代が神戸の将校クラブで働いている時に、トルコ風のサフランライスをベースにして考案した、カレー風味のピラフに、おかずとしてとんかつとナポリタンを付けたものがルーツだそうです。こういった背景からトルコ風ライスというメニューになっています。長崎県産豚肉を使用したとんかつはジューシーで柔らかく美味。ピラフもスパゲティも時間をかけて作り一品一品が拘りのある味を醸し出しています。
あの有名なグルメ漫画でも紹介され、ここを目当てに訪れる方も多い人気のお店です。
長崎市万屋町5-22 山崎ビル 2F
営業時間 11:30〜15:00(LO.14:30)
095-825-9378
サイト運営者
サイト運営者のこちです。
出身地:長崎市
好きな食べ物:ちゃんぽん、皿うどん(細麺)、ごんあじ、いわしのかんぼこ
長崎生まれの長崎育ち。
小さい頃から長崎のソウルフードに親しみ、長崎のグルメ、食材をこよなく愛する一人です。
また、以前は釣りにも興じ、真鯛の5sを上げたことも。やっぱり、釣りたてのお魚は美味しいですね!